こんにちは、吉岡です。
今回は【ベランダがない家が増えている理由】をテーマにお届けします。
新築住宅を建てる時に『洗濯物や布団を干す為にベランダが欲しい』という人はいると思いますが、最近はベランダを付けている家っていうのは少なくなってきました。
シンケンホームでは基本的には、室内干しとなる《物干し室》をオススメしていますが『外で干したい』という理由でベランダを付けられる事はもちろんあります。
《ベランダを付ける事が悪い事》と言いたい訳ではありません。
では、なぜシンケンホームはベランダではなく物干し室をオススメしているのか？
その理由はいくつかあります。
今回はそのベランダをオススメしていない理由を紹介していきます。
ベランダを付けた人の感想も交えながら解説していきます。
【ベランダをオススメしない理由と付けて後悔した事】
①狭くて使い勝手が悪い
②メンテナンス費用が高くなる
③天候や大気汚染や虫が気になる
④汚れが布団や洗濯物に付いてしまう
①狭くて使い勝手が悪い
『ベランダを作ったけど、奥行きを９０㎝くらいしか作らなかったら干しづらくて後悔した。』というものです。
場合によっては、有効に使えるスペースとして９０㎝という事ではなく壁の厚みなどによってさらに狭くなっている事もあります。
服の幅というのは６０㎝程度あります。
そうなると人が立つスペースが取れなくなり使い勝手の悪いものとなってしまうんですね。
せめて有効で使えるスペースを１mは取っておきたいところです。
②メンテナンス費用が高くなる
ベランダを作る時には一般的にはFRP防水という防水工事をする事が多いと思います。
このFRP防水というのは住宅ではよく採用されるものなんですが、これは１０年くらい経つと劣化してメンテナンスが必要になってきます。
表面に見えているトップコートの塗り替えなどが主なメンテナンス方法となりますが、放っておいてしまい劣化がひどくなってくると下地の作り直しなど手間がかかり費用が大きくなってしまいますし、雨漏りの原因になり被害が拡がってしまうので、早めにメンテナンスをしておきましょう。
③天候や大気汚染や虫が気になる
ベランダは屋根があっても完全に外なので、洗濯物を干している時に雨が吹き込んでくる事もあります。
せっかくキレイに洗って干しているのに雨に濡れるのはテンションが下がりますね。
黄砂やPM２.５などの大気汚染が気になって干すのを躊躇するという事もあるし、虫が飛んできて洗濯物にくっ付いたり時期によっては卵を産み付ける事もあるので『虫が気持ち悪くて干せない』というお声もお聞きします。
④汚れが布団や洗濯物に付いてしまう
ベランダは外にあるので室内と比べて当然汚れやすいものです。
汚れた状態のベランダで洗濯物や布団を干すと風で揺れて壁に触れて擦れたりして汚れが付いてしまう事があるんですね。
いちいち汚れを拭き取ったりするのも面倒ですよね。
『雨でベランダ内の外壁が濡れていたりして、うっかり服が触れてしまって汚れが付いた時はテンションが下がった。』というお声もあるようです。
以上が【ベランダをオススメしない理由と付けて後悔した事】となります。
他にも外に出て干している最中の日焼けが気になるという奥様もいらっしゃいますね。
上記の理由でベランダではなく物干し室をオススメしているわけです。
物干し室なら季節・天候・大気汚染・虫など関係なく干せますよね。ベランダにお金をかけるより物干し室にお金をかけた方が得られるものは大きいように思います。
布団に関しても布団乾燥機と布団専用掃除機の活用で干すより効果的に除湿とダニの除去が可能となります。布団を干す労力を考えると乾燥機の活用は有効なのではないでしょうか。
ベランダを作る事が悪い事だとは思っていませんし、これからの理想の暮らしを考えて『アパートでの室内干しが嫌だったからどうしても欲しい』とか『広いベランダでガーデニングを楽しんだりテーブルと椅子を置いてカフェのような空間を楽しみたい』などの理想があるという事ならベランダを作ってぜひ実現させるべきだとも思っています。
ただ、維持が大変だったり思わぬ盲点があったりするのも事実だという事です。
『ベランダは本当に必要なのか？』を今回ご紹介した事を踏まえて検討してみてはいかがでしょうか？
それでは今回はここまで👋🏻
