こんにちは、吉岡です。
今回は【間取り相談の時に気を付けておきたいポイント】についてお送りします。
間取り作成の時には、お施主様のご要望を反映した間取り作りをするのはもちろんなんですが、無駄に広いスペースやデッドスペースをなくす為に、なるべくコンパクトになるように間取りを作成していきます。
なぜならコンパクトにするように努めないと家の面積はどんどん大きくなっていくからなんですね。
面積が大きくなると当然その分、家の値段は上がります。
間取り(スペース)に無駄がある状態だと高い金額を出して家を建てたのに、ほとんど使わない空間が生まれる事になってしまうわけです。
ただ、無駄なスペースになるかどうかは住む人の生活スタイルなどによって変わる場合があります。
間取りの提案を受けた時は自分達の生活動線などをシミュレーションしたりして、無駄なスペースはないか設計者と一緒に見るようにしましょう。
そして、意外と盲点だったりするのは既に建っているご近所さんの家の間取りなんですね。
例えば、物干しをするバルコニーの正面がお隣さんのリビングだったらどうでしょうか?
そんな事ってあるの?って思うかもしれませんが、あり得るんですね。
こちらが2階で物干しをする場合であってもお隣が2階リビングの事だってあり得るわけです。
たとえ2階リビングじゃなかったとしても、お隣の部屋の窓が目の前にあると視線が交わって結構気まずい事になるんですね。
お互いにそうなると暮らしにくいですよね。
間取りを作って、こちらの部屋の窓とお隣さんの部屋の窓が対面するようなら、こちらが工夫するしかありません。
どのように工夫するかというと、次の3つが挙げられます。
①窓を不透明ガラスにする
②窓位置を高くする
③別の壁に窓をつける
このように工夫します。
①窓を不透明ガラスにする
窓を作って風通しを良くしたり日の光を取り入れたいですよね。でもお隣さんと視線がぶつかるという事ならガラスの種類を不透明に変えてしまえば気になりません。
外から見えない代わりに、当然こちらも外が見えなくなりますが、カーテンを閉めっぱなしにする事になるくらいなら不透明ガラスの採用は正解だと思います。
②窓位置を高くする
不透明ガラスで姿は見えないとしても、シルエットは見えます(特に夜は)
こちらのシルエットが窓に映るのも嫌な場合は窓の位置を高く(天井に近く)する方法もあります。
窓位置を高くすることで部屋が明るくなる事もあるし、窓下の壁に物を置きやすいというメリットもあります。
③別の壁に窓をつける
他の壁面に窓をつける事が可能な場合は、お隣さん側の壁には窓を付けずに、別の壁に窓を付けるのも一つの手です。
視線を気にする事は無くなるし、お隣さん側が窓ではなく壁になる事で声や音が漏れにくくなります。
家同士の距離にもよりますが、窓が隣り合っていると意外に声や音が伝わります。
特に換気のために窓を開けていたりすると、お互いの声や音が聞こえてしまう事は珍しい事ではありません。
そう考えると視線以外にも音の伝わりって結構重要ですね。
以上が、暮らしやすい空間にする為の工夫の3つです。
結論:間取り作成の時は無駄なスペースを見つける努力とお隣さんの家の間取りを考慮して、視線の交わりや音の伝わりにも考慮する必要があるという事でした!
それではまた!