今回は【軟弱地盤でリスクの高い土地の特徴】をテーマにお送りします。
家を建てる時はどんな土地でも必ず地盤を調査する必要があります。
調査した結果、地盤改良が必要であれば数十万円~百万円近い費用が必ずかかってきます。
改良の要不要は、かなり大きな差がありますね。
地盤の強さは地盤調査しないと分からないので、運にもよるところがありますが、リスクの高い土地の特徴を知っているかどうかで地盤改良の可能性が低い土地を選ぶことは出来ます。
なので今回は軟弱地盤である可能性が高い土地の特徴を8つ紹介します。
特徴①:川や池や海が近くにある土地
川や池や海の近くは地盤が弱い可能性が高いです。
想像しやすいと思いますが、そういった水が溜まっている場所は、周辺の地盤にも水がしみ込んでいます。
水を含んだ柔らかい粘土や砂はドロドロとしていて軟弱なもので、地盤全体が弱くなってしまいます。
特徴②:近くに水田がある土地
近くに水田がある土地も軟弱地盤の可能性が高いです。
さきほどと同じように、地盤に水がしみ込んでいて軟弱になっている可能性があるほかに、建築予定地である検討土地も昔は水田だった可能性が高いんです。
その場合、表面の地盤は固くても深い場所にある地盤は軟弱だったりします。
特徴③:高低差や傾斜がある土地
高低差があったり、傾斜している土地も地盤改良が必要になる可能性があります。
理由としては、盛土が必要になる為です。
盛土(もりど)とは斜面や低地に土を盛って平らな土地をつくることをいいます。
道路より低い土地は道路より少し高くなるように盛土する必要があるし、傾斜している土地も平らになるように同様に盛土する必要があります。
特徴④:埋立地
埋立地とは、河川や海に土砂などを盛って人工的に造成した土地の事をいいます。
当然、元々の地盤自体が水分を多く含んでいるし埋め立てた土地自体も緩いものですから、埋立地はほとんどの場合、地盤改良が必要になってきます。
特徴⑤:周辺の電柱が傾いている
土地の周辺環境を見れば、地盤の強度が分かることもあります。
その一つが、電柱の傾きです。
電柱が傾いているということは、その周辺の地盤が電柱を支えきれなかったという事なので、地盤が弱い可能性があります。
特徴⑥:周辺道路が波打っていたりヒビ割れている
軟弱地盤の上に作られた道路は部分的に沈む事があるため、どうしてもデコボコに波打ちしやすいものです。路面にひび割れが多いなどの損傷が激しい場所は注意が必要です。
もちろん要因はそれだけではないんですが、土地を見に行った時は道路にも着目してみて下さい。
特徴⑦:地盤サポートマップ上で地盤が弱い地域
地盤サポートマップというサイトでその地域の地盤の強さを知る事ができます。
地盤調査会社が過去の調査データを元に作成しているマップなんですが、土地の所在地を入力するとその地域の地盤の強さが色分けされて出てきたり、液状化の危険性や地震時の揺れやすさなども分かります。
特徴⑧:地名に水に関連する漢字が使われている
地名というのは土地の様子を表現するように名付けられる事が多いので、地名に使われている漢字が判断材料の一つになります。
水に関連する《川・浜・谷・沢・田》などが使われている地名は水に関わりがあり、海岸線や川の近く、低地や湿地帯などを表していて過去に津波被害や台風や豪雨などによる大きな災害があった地域と考える事も出来ます。
様々な観点から地盤が弱い土地かどうかを、ある程度判断することが可能です。
ただ、そうは言っても実際に地盤調査をしてみないと地盤の強さは分かりません。
地盤改良工事はあるものとして最初から予備予算を組んでおきましょう。
今回紹介したことが少しでも参考になれば幸いです。
それでは今回はここまで!