こんにちは、吉岡です。
今回は【使いやすい収納サイズ】をテーマにお送りします。
マイホームを建てる際に『収納の多い家にしたい』というのは良く聞きますが、間取りの中にただ単純に収納空間を作っても、スペースが余り上手く活用出来ずにいる事があります。
なので今回は、使いやすい収納棚の奥行きサイズとハンガーパイプの位置を具体的な寸法と共に次の5つ紹介します。
①パントリーの収納棚
②洗面脱衣室の収納棚
③リビングの収納棚
④シューズクロークの棚
⑤ハンガーパイプの位置
では順番に解説していきます。
①パントリーの収納棚
パントリーは食品のストック以外に食器・弁当箱・水筒・キッチン周りの小物まで色々と収納する事になります。
この場合の棚の奥行きは40㎝がちょうど良いサイズです。
量販店や百均で人気の収納ボックスを使う時でも、奥行きが40㎝あれば余裕をもって収納できます。
棚の奥行きを取り過ぎると奥の物が取りにくかったり上部の棚に置いた物は見えなくなります。
②洗面脱衣室の収納棚
洗面脱衣室の収納棚は何を収納するかによって変わります。
洗剤やシャンプーのストック・掃除用品程度なら棚の奥行きは30~35㎝あれば十分です。
タオルや下着やパジャマをしっかり収納するなら40~45㎝程度必要かと思いますが、人によっては下着やパジャマを洗面脱衣室に収納する事に抵抗があるという事もあります。
例えばタオルのみを必要最小限の奥行きで収納してサッと取りたいという事であれば、壁の厚みを利用したニッチを作るのも手です。
③リビングの収納棚
書類関係や小物を中心に収納するなら棚の奥行きは30㎝あれば問題ありませんが、パントリーの棚と同様に収納ボックスなどを使って色々と収納するなら、40㎝程度あった方が良いですね。
他にも・・・本棚を作るとすれば単行本・文庫本なら奥行き20㎝、絵本なら25㎝は必要です。
④シューズクロークの棚
靴を置く棚の奥行きは33~35㎝必要です。
男性の靴サイズが基本的に大きいのは当たり前ですが、特に革靴は足の指が入らない空間である捨て寸が大きいので、棚板からはみ出てしまう事があります。
せっかく棚を作るならスッキリ入るようにしたいので、ご主人の靴自体のサイズを測って棚を作るようにしましょう。
⑤ハンガーパイプの位置
服をかけるハンガーパイプですが、標準的な高さは床から180㎝くらいの位置です。
標準的な位置でOKな人は良いですが、例えばパイプを2段にしてご主人のジャケット類をかけたいとなると低すぎます。
余裕をもってジャケットをかけたいなら、一番上のパイプは2mくらいの高さにする必要があります。これなら変なシワも出来ずストレスがなくなります。
ただ、そこまで高くするとパイプに奥様の手が届かないという問題が出てきます。
手を上げた高さというのは大体ですが、身長×1.2の高さと言われていて、女性の平均身長は約158㎝ですから、手を上げた時の高さは約189㎝となります。
これでは当然パイプに手が届きません。
ですが、パイプに手が届く必要はないんです。服をかける時は肩の部分をもってかければ届くので問題なくかけられます。それに、よく使う服を下の段に集中させておけば良いんです。
例えば、ファミリークローゼットのハンガーパイプを2段にして1段目を子供用にしておけば子供でも手が届くので便利ですね。
最後に、ハンガーパイプの壁からの距離ですが、少し袖が壁に当たっても良いなら30㎝・壁に当てたくないなら33~35㎝離しましょう。
以上が【使いやすい収納サイズ】となります。
もちろん、収納したい物のサイズや量・収納方法によって必要な寸法は変わってきますが、初めての家づくりではそういった細かい所まで頭がまわらないのが現実です。
初めての事ですから当たり前ですね。
今回紹介した具体的な収納のサイズを参考に間取りを考えていくと、あとで後悔する事は少なくなってくると思いますので覚えておいて損はないと思います。
それでは今回はここまで!