こんにちは、吉岡です。
今回は《近隣にいるクレーマー》についてお届けします。
新築の工事はもちろん、リフォーム工事をする場合でも近所にクレーマーがいて対応が大変な事が時々あります。
今回はその一部を紹介します。
【隣人からのクレーム事例】
①工事の作業時間を指定してくる
『朝は8時半から工事を始めて、15時半には作業をやめるように必ずしなさい』と言ってくるというものです。
話を聞くと朝8時は常識的に考えて作業には早すぎるし、塾をひらいているので15時半以降に騒音がすると困るという理由でした。
リフォームではお家の方の生活を考慮して開始時間を少し遅くする事がありますが、新築の建築現場の多くは朝8時には作業を始める事が多いし、一日の工事の終了時間は17時~18時頃が多いと思います。
このように制限がかかると作業が大幅に遅れてしまいます。
工事が遅れると建築会社はもちろんですが、お施主様が一番被害を受けてしまいます。
引越しなど諸々のスケジュールが狂ったり住宅ローンの種類によっては余計な経費がかかってしまう事もあります。
この時は、作業時間は通常通りで行うが、近隣住民や塾で学んでいる子供達の事を考慮して朝8時半までと15時半以降は重機を使った作業はしないようにして外での作業もなるべく控えるようにするという事でお話をして無事に工事を終える事ができました。
②既存境界ブロックの撤去を求めてくる
『隣の土地を買ったのなら境界のブロックを撤去して新しく作ってもらわないと困る』と言ってくるというものです。
話を聞くと、古いブロックは見た目にも悪いし倒れてきたりすると怖いから、このタイミングで新しくしてほしいということでした。
ブロックが境界線を越えているわけでもなく、基礎もしっかりしたものだったので新しくする必要性はあまりなかった上に、その費用はその土地を購入したお施主様が負担する事となります。お施主様の土地にある構造物なのでどうするかは、もちろんお施主様の自由です。
ですがこの時は、お施主様が『これから長く住む事になるのでブロックをきっかけに近所トラブルになっても困るので新しく作って下さい』と言われたので新しく作りました。
ブロックが新しくなった後にそのお隣さんと会う事があったので少しお話を聞いていると『新しくなってなかったら家が建ってからも言い続けようと思ってた』と言っていたのがとても印象的でした。
③家の間取り変更を求めてくる
『隣で建てている家のリビングがうちの庭に面していて落ち着かないから間取りを変える対応をしてほしい』といってきた例です。
隣で新築している家の間取り変更を要望してくるというのはかなり驚いてしまいますね。
調べてみると《間取り変更を隣人が要望してくる》というのは多くはないですが、似た事例は存在して《間取り図を見せてほしい》と言ってくるケースは少なくないようです。
建築会社が無断で図面を見せる事はないですが、間取りを見て口を出してくる隣人がある程度存在しているのは事実です。
今回の例では、リビングが隣家の庭に面する事は分かっていたので、建築工事が完了した後の外構工事の時に目隠しフェンスを施工する予定でいた事もあり、隣人と揉めるような事態は避ける事が出来ました。
以上が【隣人からのクレーム事例】の3つです。
このように事例として紹介していますが、実際にその現場に居合わすと急に殺伐とした空気になって対応も本当に大変です。
隣人からの要望が単なる《お願い》になるのか《クレーム》になるのかは、内容を別にするとお隣さんの言い方・伝え方にもよるかもしれませんね。
このような近隣からのクレームはいつどこで起こるか分かりません。
このようなクレームは建築会社が対応するべき事なので、施主側が対応しないように気を付けましょう。
近隣住人から直接何か言われた場合でも建築会社にすぐ伝えて対応してもらうようにして下さい。
それでは今回はここまで!