Yoshioka’s diary

家づくりに関する様々なお役立ち情報を書いていきます。

お風呂の後悔ポイント

こんにちは、吉岡です。

今回は【お風呂の後悔ポイント】についてお送りします。

新築住宅を建てる時にお風呂に採用する設備等を決める作業をしていきますが、住みだしてから決めた設備に対して後悔してしまう事もあります。

実際に後悔した人の声を元に後悔ポイントをまとめたので、参考にしてください。

 

 

【お風呂の後悔ポイント6選】

①ミラーの有無や大きさ

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『ミラーが大きいと掃除が大変。空間が広がって見えたりもして、見た目は良いけどミラーが無くても問題ない事に気付いた。』という声があります。

お風呂のミラーは水垢が付いて見た目が悪くなったり、曇って見えなくなる事の方が多いという理由で後悔する人がいます。

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マメに掃除したり、くもり止めを塗る事でキレイで不便なく使う事が出来ます。

ただ、生活が始まった後を想像した時に『そこまでマメに手をかけられない』とか『お風呂でヒゲを剃ることもないから見えなくなっても問題ないな』と思ったのならミラーは無くても良いかもしれません。

 

②窓の有無や大きさ

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『窓が大きいと寒い。防犯を考えると無くても良かったのかも。』という声があります。

お風呂の窓は換気や自然光を取り入れる目的で付ける事が多いですが、窓が大きいと、そのぶん熱の出入りが大きくなるので寒くなりやすかったり、防犯上心配な事もあります。

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他にも『枠やレールの掃除が面倒』という声もあるので、付ける窓を小さくしたり、窓を開ける事がないようならFIX窓の採用も良いと思いますし、ご家庭によっては《窓を付けない》というのも選択肢の一つだと思います。

 

③収納棚の種類

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『収納棚は取り外せないと汚れがたまりやすい。収納無しにしてマグネットラックにするのも手かも。』という声があります。

基本的に収納棚は取り外して洗えるようになっていますが、外し方が分からなかったり面倒だったりします。

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初めから収納棚を無しにしてしまって、マグネットラックを利用するというのも掃除しやすくて良いかもしれません。

 

④カウンターの有無

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『カウンターがあったら色々置いてしまってゴチャゴチャするし掃除が大変。無くしてしまったら単純に掃除しやすいし洗い場が広く使える。』という声があります。

今はカウンターも取り外して洗えるようになっていたりするんですが、そもそも掃除するカウンター自体が無い事で家事の負担は減ります。

 

新築でよく使われている1坪タイプ(1616サイズ)のユニットバスは、洗い場は一人で使うには狭くなくても、子供と一緒に入ると結構狭く感じます。

カウンターが無い事で洗い場が広くなるのは確かに嬉しいですね。

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もちろん『カウンターに色々置けるから助かってる。』という人もいるので、一概にカウンターは無い方が良いという事ではありません。

 

⑤風呂フタの収納

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『フタは収納時に浮かせないとヌメりが発生しやすいから3点留めにすれば良かった。』という声があります。

風呂フタの収納は基本は1点留めが標準です。

1点留めの場合は浴槽とフタが接しているので、水切れが悪くヌメリが発生しやすいという事があるようです。

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ただ、浴槽のお湯を翌日の洗濯に使う目的で残しておくならフタを収納せずに閉めておくと思います。

3点留めであってもフタ同士が密着していたら同じようにカビてくるし、フックが多いぶん汚れがたまる箇所が多くなるとも言えます。

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フタの掃除以外に浴室リモコン位置を調整したい等の理由があれば、3点留めの採用というのも良いのではないでしょうか。

 

⑥浴室換気乾燥暖房機

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『浴室内に干して乾燥モードで動かしたけど全然乾かなかった。』 という声があがっています。

換気乾燥暖房機だからといっても、干す量が大量だったり浴室内が乾燥していない状態

で使うとなかなか乾きません。

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乾燥モードでは《換気力》が弱いために、湿度の高い空気が外に追い出しきれず、乾ききるまでにかなりの時間がかかってしまいます。
洗濯物を干したらまずは《換気》がとても重要です。

乾燥ボタンを押す前に、洗濯物の周りに漂う湿った空気をできるだけ外へ出しましょう。

そうすることで浴室内の湿度が下がり、洗濯物が乾きやすくなります。

 

そして、乾きにくいものを温風の吹出口の真下に干し、乾きやすいものとは間隔をあけるようにして全体をなるべく均一に乾かすことが、効率化につながります。

 

 

以上が【お風呂の後悔ポイント6選】となります。

色々な理由で後悔につながっている人がいますね。

ただ、後悔ポイントといっても、人によって感じ方や使い方が違うので今回紹介したものが全て後悔につながるという事ではありません。

 

 

いま使っているお風呂で、自分達が不便に感じる事・無駄に感じるものを、新しいお風呂でどのように改善できるかを建築会社の担当者やショールームアドバイザーの方と一緒に考えるようにしましょう。

 

それでは今回はここまで!

家を分離発注する事でのメリット・デメリット

こんにちは、吉岡です。

今回は《家を分離発注する事でのメリット・デメリット》をお送りします。

 

まず『分離発注ってなに?』って思いますよね。

 

まず、お家を作る為には大工さん・設備屋さん・電気屋さん・建材屋さん・基礎屋さん・左官屋さん・木材屋さん・塗装屋さん・足場屋さん・外壁屋さん・板金屋さん・瓦屋さんなど、細かく言えばもっとたくさんの業者さんが一つのお家を作る為に入られます。 

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家を建築するためにはさまざまな工程が必要であり、工程の分だけこれだけ多くの専門業者さんが関わることになります。
それら専門業者さんとのやりとりをしてスケジュール通りに施工することによって家が完成するんですね。

 

家の工事に関わる専門業者さんを一括でまとめあげ、それぞれに指示を出して工事を進めるのは、建築会社などの元請けと言われる業者です。

オーナーと建築会社との間で工事請負契約を結ぶことによって、住宅建築における一連の作業の責任を建築会社が一括することになります。

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工事の管理はもちろん、その他すべての業務を建築会社が窓口となって、工事が進んでいくという流れです。

大勢の専門業者が関わる工事を管理する現場監督の役割をするのが建築会社の仕事になります。


しかし、元請けを通さずに、依頼主がそれぞれの専門業者ごとに工事の発注をする方法もあります。

この方法が【分離発注】です。
本来は、一括で元請け業者が指揮をとり工事を進めていきますが、分離発注の場合は家のオーナー自身が建築のリーダーとなり現場を仕切ることになるんですね。

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分離発注というものが分かって頂けたかと思います。

それでは《家を分離発注する事でのメリット・デメリット》 をお伝えします。

 

メリット編

①希望が叶えやすい
分離発注では「オーナー≒現場監督」のような立場となるため、それぞれの専門業者と直接コミュニケーションを取る必要があります。

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その分、意思の疎通がしやすく自分の要望も伝えやすくなるので「でき上がったものが要望と違った」といったトラブルを避けやすくなります。


②コストダウンが期待できる
見積もりは、各専門業者がオーナーに直接提出するので各工事にかかる金額を明確に把握することができます。

それによりコストバランスを判断しやすくなり、適切なコストダウンをはかる事がしやすいんですね。

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さらに、元請け業者である建築会社を通さない事で建築会社の諸経費がかからないので、そこでもコストダウンが期待できます。

 

 

 

デメリット編

①相応の知識が必要で、手間がかかる
「オーナー≒現場監督」のような立場なので、設計者にサポートしてもらうとはいえ、オーナー自身もある程度、工事の段取りを把握し、業者間のスケジュール調整などを行う必要が出てきます。

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そのため、相応の専門知識と手間を要し、管理が行き届かないと現場がまとまらず工事に支障をきたすこともあります。


②問題発生時の責任問題
分離発注は、各専門業者にそれぞれ工事を依頼して行うので、工事責任者としてはオーナー自身です。

ただ、建築が本業でないオーナーが常に現場にいられるとは限りません。

そのため、工事に何か問題が発生した場合は、どの業者の仕事によって発生した問題なのか、責任の切り分けが難しくなる場合もあります。

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③支払いの煩わしさがある
一括発注の場合は建築会社に支払いすれば良いだけですが、分離発注はそれぞれの業者さんに支払いする必要があります。

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住宅ローンを利用して支払いする場合は、特に煩わしい手続きが必要です。

融資を受ける金融機関によっては融資自体が受けにくい事もあるので、事前によく確認するようにしましょう。

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以上が《家を分離発注する事でのメリット・デメリット》 となります。

 

 

依頼主が元請け業者を介さずにすべて自分で業務を行う分離発注は、魅力的なメリットもあれば大きなデメリットもある発注方法です。

 

プロである建築会社が現場を仕切らないためにトラブルが多発し、その影響でコストや工事期間が予定よりかかり、その結果、費用が必要以上にかかってしまう可能性はあり得ます。

 

確かに分離発注を選ぶことによって費用を抑えることがしやすくなるかもしれません。
しかし費用削減ができる分、慣れない業務を一度にこなさなくてはならず、それが原因でトラブルが発生したりオーナー自身が心身ともに疲れてしまう事の方が多いと思います。

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コストダウンという理由ですぐに分離発注を選ぶのではなく、デメリットに関してもしっかりと理解することが重要です。


今回のメリットとデメリットを考えて分離発注にするべきか、それとも業者に仲介してもらうか、自分に合った発注方法を選択することが、理想の住まいを実現するために必要な事です。

 

それでは今回はここまで! 

 

間取り相談の時に気を付けておきたいポイント

こんにちは、吉岡です。

今回は【間取り相談の時に気を付けておきたいポイント】についてお送りします。

 

間取り作成の時には、お施主様のご要望を反映した間取り作りをするのはもちろんなんですが、無駄に広いスペースやデッドスペースをなくす為に、なるべくコンパクトになるように間取りを作成していきます。

 

なぜならコンパクトにするように努めないと家の面積はどんどん大きくなっていくからなんですね。

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面積が大きくなると当然その分、家の値段は上がります。

間取り(スペース)に無駄がある状態だと高い金額を出して家を建てたのに、ほとんど使わない空間が生まれる事になってしまうわけです。

 

ただ、無駄なスペースになるかどうかは住む人の生活スタイルなどによって変わる場合があります。

間取りの提案を受けた時は自分達の生活動線などをシミュレーションしたりして、無駄なスペースはないか設計者と一緒に見るようにしましょう。

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そして、意外と盲点だったりするのは既に建っているご近所さんの家の間取りなんですね。

例えば、物干しをするバルコニーの正面がお隣さんのリビングだったらどうでしょうか?

そんな事ってあるの?って思うかもしれませんが、あり得るんですね。

 

こちらが2階で物干しをする場合であってもお隣が2階リビングの事だってあり得るわけです。

たとえ2階リビングじゃなかったとしても、お隣の部屋の窓が目の前にあると視線が交わって結構気まずい事になるんですね。 

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 お互いにそうなると暮らしにくいですよね。

 

間取りを作って、こちらの部屋の窓とお隣さんの部屋の窓が対面するようなら、こちらが工夫するしかありません。

 

どのように工夫するかというと、次の3つが挙げられます。

①窓を不透明ガラスにする

②窓位置を高くする

③別の壁に窓をつける

 

このように工夫します。

 

①窓を不透明ガラスにする

窓を作って風通しを良くしたり日の光を取り入れたいですよね。でもお隣さんと視線がぶつかるという事ならガラスの種類を不透明に変えてしまえば気になりません。

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外から見えない代わりに、当然こちらも外が見えなくなりますが、カーテンを閉めっぱなしにする事になるくらいなら不透明ガラスの採用は正解だと思います。

 

 

②窓位置を高くする

不透明ガラスで姿は見えないとしても、シルエットは見えます(特に夜は)

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こちらのシルエットが窓に映るのも嫌な場合は窓の位置を高く(天井に近く)する方法もあります。

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窓位置を高くすることで部屋が明るくなる事もあるし、窓下の壁に物を置きやすいというメリットもあります。

 

③別の壁に窓をつける

他の壁面に窓をつける事が可能な場合は、お隣さん側の壁には窓を付けずに、別の壁に窓を付けるのも一つの手です。

視線を気にする事は無くなるし、お隣さん側が窓ではなく壁になる事で声や音が漏れにくくなります。

家同士の距離にもよりますが、窓が隣り合っていると意外に声や音が伝わります。

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特に換気のために窓を開けていたりすると、お互いの声や音が聞こえてしまう事は珍しい事ではありません。

そう考えると視線以外にも音の伝わりって結構重要ですね。

 

 

以上が、暮らしやすい空間にする為の工夫の3つです。

 

結論:間取り作成の時は無駄なスペースを見つける努力とお隣さんの家の間取りを考慮して、視線の交わりや音の伝わりにも考慮する必要があるという事でした!

 

それではまた!