今回は【新築の間取りに活かした賃貸の暮らし】をテーマにお届けします。
新築の間取りを考える時に1つの参考となるのは賃貸での暮らしです。
賃貸での暮らしやすさや暮らしにくさを参考に家づくりに活かす事で、自分達にとって使い勝手の良い空間を実現させる事が出来ます。
賃貸で困っていた事・助かっていた事に分けて紹介し、新居ではその経験をどのように活かすのかをお伝えします。
〇賃貸で困っていた事
●ゴミ箱の置き場に困る
『賃貸での生活でゴミ箱の良い置き場所が確保できず、生活動線を邪魔したり丸見えになってしまったりして困った』というものです。
この経験を活かして新築の間取り作成時には、カップボードのダストボックスの採用の他に、キッチン横の収納スペース下にゴミ箱専用スペースを設けるという事が出来ます。
●収納が足りず、押入れに詰め込む
『賃貸はとにかく収納が足りない。あらゆる物を押入れに詰め込むから必要な時に必要な物を取り出すのが大変』というものです。
この経験を活かそうとすれば『とにかく収納をたくさん確保する!』となりそうですが、無計画に収納を作っても収納効率が下がりあまり意味がありません。
大事な事は使う場所や用途に合った収納を考える事です。
その物入れに何をどのように収納するのか?まで考えると、収納内の無駄なスペースがなくなり、場合によっては他の部屋の収納スペースとして活用できる事もあります。
●玄関が狭い
『玄関が狭いから靴が散乱するし物も置けない。とにかく子供を連れて玄関を出入りするのが毎回大変』というものです。
新居では玄関を広くする事はもちろん、土間収納を併設させる事で玄関周りをスッキリさせる間取りが良さそうです。
玄関周りというのは物が多くスペースをとりがちなので、土間収納があるのは助かります。土間収納内からホールへの上がり口を付ける事もありますが、壁を作り棚を付ける事で収納量を上げるというのも良いと思います。
●キッチンに立つと子供の様子が見えない
『キッチンが壁付けになっていて目の前は壁しか見えない。子供の様子をいちいち後ろを振り返りながら確認しないといけない』というものです。
この場合、新居の間取りでは対面キッチンにするのは当然かと思いますが、大事な事は子供の様子をキッチンに立っていても分かるようにする事です。
それなら、ダイニングだけではなくリビングも見渡せてなるべく死角を作らないプランニングをする必要があります。
〇賃貸で助かっていた事
●ワンフロアで移動が楽
『賃貸では階が分かれずワンフロアでの生活なので、何をするにも移動が楽だった』というものです。
新居を平屋ではなく2階建てにする場合であっても、なるべく1階にファミリークローゼットなどの大容量収納や物干し室を設ける事で家事動線をワンフロアで完結させれば普段の移動が少なくとても楽な間取りとなります。
●リビングと続きの和室が便利
『部屋が独立しておらず、リビングと一体で使える和室があったので子供用のスペースとして使えて何かと便利だった』というものです。
新居でも、LDKとは別のフリースペースや和室を作っておけば、お子様の遊びやお昼寝の場所として使える他に、将来的にご夫婦の寝室として活用し1階のみで生活できる間取りとなります。
以上が【新築の間取りに活かした賃貸の暮らし】の6つです。
賃貸で困っていた事・助かっていた事の経験を活かせば、自分達にとって使い勝手の良い空間を実現させる事が出来ます。
今の賃貸の暮らしで《困っている事・助かっている事》を書き出してみるというのは、新築の間取りを考える上でとても有効だと思います。試してみて下さい。
それでは今回はここまで!