Yoshioka’s diary

家づくりに関する様々なお役立ち情報を書いていきます。

住宅ローンの注意点

こんにちは、吉岡です。

今回は【住宅ローンの注意点】についてお届けします。

新築の家を建てようとする時に、ほとんどの人が住宅ローンを組みます。

 

この《住宅ローン》ですが、審査の結果次第では融資可能とされる金額が希望の金額に届かないということもありますし、場合によってはそもそも審査が通らないという事もあります。

 

なぜ住宅ローンが通らなかったり減額されたりするのでしょうか?

今回はその理由と住宅ローンの審査について解説していきます。

 【住宅ローンが非承認・減額される理由】

健康状態

返済負担率

個人信用情報

年齢や勤続年数

物件の担保評価


この5つが主に影響すると言われています。

 

では順番に解説していきます。

 

①健康状態

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ほとんどの金融機関では、団体信用生命保険(団信)に加入することが条件となっています。疾病や生活習慣病のリスクが高いために加入できない場合には、その時点で審査につまずいてしまうことになります。

自分の場合はどうかをあらかじめチェックしておきましょう。

 

②返済負担率(返済比率)

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返済負担率(返済比率)とは「年収に占める年間返済額の割合」です。
この割合が高くなると、滞納の確率が高いと判断されてしまい、審査を通過することが難しくなります。

 

金融機関の返済負担率の審査基準は年収にもよりますが30%程度とされていて、一般的に無理のない返済負担率は25%前後と言われます。

 

例えば、年収400万円で負担率を25%とした場合には「400万円×25%」で100万円となります。

これが年間返済額となります。

 

つまり、年収400万円の場合には、年間で100万円までのローン支払いが無理なく返済できる金額だと判断されるわけです。
この返済負担率には住宅ローンだけではなく車のローンなども含まれますので注意しましょう。

 

③個人信用情報

個人信用情報とは、クレジットカードやローン等の申し込みや契約に関する情報を記録したものです。

カードローン等の申込内容や契約内容の他に、ローンの支払状況や残高などが分かるんですね。

 

金融機関はこれを管理・登録している日本信用情報機構(JICC)などに照会して調べます。顧客の信用を判断する参考資料として利用しているんですね。

 

 

例えば、過去にクレジットカードの返済が遅れた事があったりすると個人信用情報にその履歴が残るので審査で不利になる場合があります。

何度も支払い遅延などの金融事故を起こしている場合には、事前審査で落とされる可能性が高くなります。

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クレジットカードの支払い遅延など、意外と本人は忘れていることが多いので、一度自分で確認しておくことをおすすめします。

個人信用情報は、情報を登録管理している日本信用情報機構(JICC)やシー・アイ・シー(CIC)などによって開示してもらえるので、確認しておきましょう。

 

 

④年齢や勤続年数

年齢や勤続年数などで審査基準を満たさないと審査を通ることはできません。

国土交通省の調査結果でも「完済時の年齢」と「借入時の年齢」が重視されている事がわかります。

完済時の年齢については80歳未満であることが条件です。

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また借入時の年齢では、年齢が若すぎることで審査に通りづらくなることもあるようです。

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通常、住宅ローンを組み始める適齢期は30代からとされています。

20代でももちろん利用することは可能ですが、収入が安定していないと見られるなど、将来的にまだ不安定だと見なされる場合もあるようです。


転職したばかりで勤務年数が短かかったり、不安定な雇用形態である場合には、融資の対象として金融機関からの信用を得ることが難しくなります。

 

⑤物件の担保評価

住宅ローンの支払いが滞った場合などに備えて、金融機関は物件に抵当権というものを担保として設定します。

 

この抵当権によって、金融機関は住宅ローンの利用者が返済不能となった場合などには、物件を競売にかけるなどして、債務の回収に充てることができるようになります。

そのために物件にそれだけの担保評価があるのかどうかも審査の判断基準となります。この価値が高ければ高いほど審査で有利になると考えていいでしょう。

 

ただ、これに関しては審査にかけてみないと分からない部分が大きいので、担保評価をする立場である金融機関に一度相談してからローンの審査に進む方が安心できそうです。

 

以上が【住宅ローンが非承認・減額される理由】となります。

●健康状態

●返済負担率

●個人信用情報

●年齢や勤続年数

●物件の担保評価

 

この5つの理由を知識として頭に入れておくだけでも今後、住宅ローンを組む際に何に気を付けなければいけないか分かるはずです。

 

まずは建築会社の担当からのヒアリングをしっかり受けて資金シミュレーションをしてもらったり、金融機関ともしっかり相談して対策した上で住宅ローンの審査に進みましょう。

 

皆さんの家づくりが順調に進むように願っています。

それでは今回はここまで👋

 

 

⬇︎⬇︎参考資料⬇︎⬇︎

国土交通省の住宅ローンの実態に関する調査結果】

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国土交通省「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」より