こんにちは、吉岡です。
今回は、25万円の外構工事の依頼が1万5千円になった実際の話です。
早速、お話します。
《目隠しフェンスを付けたい》
会社で仕事をしていた時にお客様から『窓の前に目隠しできるフェンスを付けたいから見に来てほしい』とお電話を頂いたので、すぐにお宅に向かいました。
お家に着きお話を聞いてみると【隣に新しい家が建ち、お風呂の窓がお隣さん側に面してしまったので窓の目隠しをしたい】という事だったんですね。
そこでお家の方がすぐ思い付いたのが(目隠しフェンス)だったわけです。
ただ、目隠しフェンスでお風呂の窓を隠そうとするとかなり背を高くして、さらにある程度の長さを設置しないと意味がないものでした。
見積り額でいえば25万円はする内容です。
さらに言うと浴室の窓からは、お隣の2階の窓も見える状態だったので、いくら背の高いフェンスをしても意味がなかったんですね。
そこで考えられる他の解決策というのは窓面に取り付ける【目隠しルーバー】があるんですね。
ルーバーを動かして目隠し・採光・通風を調整できるものです。
これなら目隠しフェンスを付けるより効果もありコストも抑えられます。
ですが、そのお宅の窓は外に開くタイプの滑り出し窓だったんですね。
この場合は取り付けるブラケットを長くすればルーバーの角度調整は出来ないものの、取付可能な物もあります。
お家の方にそういった目隠しルーバーのご提案をすると『そんな商品があるのか』と喜んで頂けたのですが、さらに【浴室用ブラインド】を取り付ける方法もある事をご提案しました。
●ブラインドなら羽根の向きを調整して上下からの視線を遮る事ができる事(隣の2階の窓が見えるなら特に有効)
●窓を開けてもブラインドなら視線は遮りつつ風を通す事が可能な事(換気で湿気対策が出来て嬉しい)
●浴室用ブラインドならアルミ製で錆びにくくカビに強い事や水をかけて洗える事
●取付方法がつっぱり式でねじ穴をあけなくて済む事
などを伝えると『それが良い!』ととても喜んで頂き取付けをさせて頂きました。
工事金額は1万5千円でした。
当初の【目隠しフェンスの設置】というご要望から比べると目隠し効果は倍増し、コストは大きく下げる事が出来たわけですね。
ここから分かる事は、お客様のご要望通りに工事する事が必ずしも正解ではないという事です。『フェンスを建てたい』のではなく『目隠しをしたい』という事ですね。
もちろん、目隠しフェンスがとても有効な事もあるし目隠しルーバーが正解な時もあると思います。
ご要望を深掘りして聞いていく事で《解決したい事》が見えてくるので、提案する工務店側はよく話を聞くべきだと思いますし、工事を依頼する側のお客様は《そもそも何を解決したいか》という事を考えてから工務店側にボールを投げる事でより良い提案が受けられると思います。
当初は25万円の外構工事だった依頼が最終的に1万5千円のブラインド設置工事になった実際のお話でした。
《何をしたいか》ではなく《何を解決したいのか》を考えてみるようにしましょう。
それでは今回はここまで!