Yoshioka’s diary

家づくりに関する様々なお役立ち情報を書いていきます。

吉岡が体験した怪談話

今回はブログのテイストをガラッと変えた怪談話です。

 

※苦手な人や興味のない人はスルーして下さい。

 

 

これは僕が中学生の時に実際に体験した話です。

 

 

中2の夏休み、夜寝ているとある夢を見ました。

夢の中で僕は、仏壇が置いてある6帖の和室の真ん中に正座していました。

いつも見慣れた仏間のはずが、その時は違いました。

 


部屋の中を赤色のライトで照らしたように、部屋の中の景色は全て赤色だったんです。

そして、仏壇の近くの壁に飾ってある遺影がいつもは曾祖母達の3枚だけだったのに、上下3段の状態で部屋の四方の壁いっぱいに遺影が並んでいました。

すぐにご先祖様達だと思いました。

 


そしてその遺影からそれぞれ手首から先が突き出ており、みんな同じ方向を指差しているんです。

さらに、いつもは仏壇横の床の間におたふくのお面が飾ってあるんですが、その時は鬼のような顔になっており、激しく怒った表情で僕を睨みつけていました。そして、そのお面の下側から同じく手首から先が突き出ており(空中に手が浮いている状態)遺影の方々と同じ方向を指差して怒っているんです。

 


僕は怖くてたまらない中で指差す方向を見るんですが、そこには部屋の壁しかなく何かあるわけでもないので『え、なに?分からない!ごめんなさい!ごめんなさい!』と夢の中で僕は叫んでいました。

 


そんな恐怖の中で僕は目を覚ましました。

 


夢だと分かり安心したんですが、ハッキリ夢を覚えているし、かなりリアルだった事もあり気になって仕方ありませんでした。

 


『変な怖い夢を見たな』と思いながら僕は部活動のために学校に行きました。

部活から帰った後も夢の事が頭から離れなかった僕は、手が指差していた仏間の壁を調べてみたんですが何もありませんでした。

 


母親が仕事から帰ってきた時に、僕が夢の話を母にすると『一緒に仏壇に手を合わせよう』と言われ一緒に拝んでいると、手を合わせている母親の手がどんどん痺れてきたようで『何かある』と感じた母は仕事から帰ってきた父に経緯を説明したんです。

 


すると少し考え込んだ父は突然『あっ‼︎』と何かを思い出した様子で居間の隅にある棚の上から何かを取り出してきました。

 


それは【お墓の土が入った容器】だったんです。

その瞬間僕は鳥肌がとまらなくなりました。

ご先祖様達と思われる方々が指差していたのは仏間の壁ではなく、壁を通り越したその先にある居間の棚だったんです。

『お墓の土をそんなところに置くんじゃない!』と怒っていたんだと理解しました。

 


なぜそもそもお墓の土があったのかというと、ちょうどその頃は近所のお寺さんが管理しているお墓や慰霊碑がある場所を『綺麗に区画整理したいからお墓の移動に協力してほしい』とお寺の住職からお願いがあったんですが祖父や父が『墓を移動するなんて許さない!少しでも墓の周りの土をさわるならご先祖達が埋まっているかもしれないうちの墓の土を一部でも良いから持ち帰らせてもらう!区画整理できた後に土を戻す!』と言って一部を持ち帰っていたんです。

 


もちろん中学生の僕は父が墓の土を持ち帰って保管している事など知るはずもなかったわけです。

 


結果的に、墓の土を持ち帰るほど頑なな父達の態度に住職が折れ、うちの墓だけは場所を移動しないように配慮しながら綺麗に区画整理してくれたんですが、肝心なその墓の土を仏間ではなく居間の棚に保管してしまった父のせいで僕はご先祖達に怒られてしまったという事なんです。

 


『オトン、マジで勘弁してくれよ』と思った話でした。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。